恐怖がジリジリと心を削ってくる… 洋画『フッテージ』を観た

f:id:noobneatman001:20180803113225p:plain

どうもヌーです。ヌーは駄目犬のヌーってことで”イヌ”が本名、あだ名が”ヌー”という設定にしました。どうぞよろしくお願いいたします。ワン(媚)。

 

今回もホラー映画の紹介なのですが、久々に怖いホラーを観ました

最近は、ホラーと見せかけたパニック映画だったり、ホラーに見せかけたコメディだったりとぬるいものばかり見ていたんだなと痛感させられました…もっと怖いものを観ていきたいと思います。

 

映画概要

今回観た作品は『フッテージ』です。

 

フッテージ(字幕版)
 

 毎度のことながらAmazonPrimeで観ることのできる作品です。

こちらも毎度のことながらAmazon様からの引用であらすじを載せておきます。

”ノンフィクション作家のエリソン(イーサン・ホーク)は、一家首吊り殺人事件をテーマにした新作執筆のため、事件現場となったその家に、妻と2人の子供を連れて引越してきた。そして屋根裏部屋で古びた映写機と5本の8mmフィルムを発見する。それら「フッテージ」には、その家で起こった首吊り殺人に加え、時代も場所も異なる溺殺、焼殺、刺殺、轢殺された家族たちの凄惨な殺害現場が写されていた。一体誰が、何のために?それぞれの映像に写り込んでいた不気味な仮面の男と、血しぶきで描かれた記号の意味は? 事件の謎にとりつかれたエリソンの前に、半世紀にわたる邪悪な〈呪い〉が、遂にその正体を現わす―。”

 

監督は”スコット・デリクソン”で、MARVEL STUDIOS作品の『ドクター・ストレンジ』の監督もしています。

良かった点

 

8mmフィルムの怖さ

この映画のタイトルであるフッテージは編集されていない映像(映像素材)のことなのですが、作品の中でもこの8㎜フィルムのフッテージが、ストーリーにおいても恐怖装置としても非常に重要なアイテムとなっています。

 

8㎜フィルムの粗い画質で表される気の狂った殺人の映像は、圧倒的な気味の悪さを感じさせます。感覚で言うと貞子の呪いのビデオが近いでしょうか。理解の追い付かない映像の不気味さは世界に共通する感覚のようです。

また、8mmフィルムの恐怖をより盛り上げるためのSEもとても良かったです。人によっては煽りすぎだろって思うくらい煽ってきます(笑)

 

なかなか出てこないお化け

この映画は100分近くあるわけなんですが、幽霊が出てくるのは最後の30分くらいです。それまでは8㎜フィルムと屋根裏から足音が聞こえるみたいなすごく小さい霊障しか起きません。なのにめちゃくちゃ怖いと思いました

 

これは何でなのかなと考えた時、主人公の心情の表現と、暗闇への人間が持つ恐怖を引き出すのがとても上手なんじゃないかと思いました。

 

まずこの作品は主人公の作家が心情的にとても追い詰められていくんですよね。殺人の映像に対する恐怖と仕事によって家族を安心させなければという責任感にどんどん挟まれていくんです。それがちょっとした出来事に対して過剰に心が動くようになるっていうのがSEを通してとても伝わった来るんです。とても感情移入してしまいました

 

もう一つが暗闇です。この映画ってとにかく暗いんですよね(コントラスト的な意味で)。スマホじゃ暗すぎて観られなかったので、PCに切り替えたくらいです。この映画を観ていると「やっぱり暗いのって不安を掻き立てるな」と再認識します。主人公が暗闇を警戒するからか、ホラー映画と分かっているからなのか、何かが潜んでいる気がして仕方がないんですよね。

気になった点

じれったいかも

これは良かった点ともつながる話なのですが、終盤まで大したことは起きないんですよね。ビビるだけビビらせて大したことが起きないというのは、人によっては怖いと感じることもなく眠くなるかもしれないなと思いました。

出てきたお化けたち

正直この映画の評価ってそんなに高くないんですよね。Amazonでも☆3位の評価が多いです。そしておそらく☆3の原因は、出てくるお化けたちです。

全然怖くないんです。なんだったら可愛いくらいです。お化けが出てきた途端に前半にためてきた恐怖値が急降下します。出てくる呪い的に可愛くなりやすいのは仕方ないと思うのですが、もう少し何とかならなかったのかなと思ってしまいます。

まとめ

前半だけに限って言えば今シーズン観た中でも屈指のホラーでしたが全体でみるとひゅーーんと評価が落ちる、そんな映画でした。

 

興味がある方はぜひ観てみてください。

 

ではでは